失恋したての女の子というのはチャンスなのです
「あ、そういえばさ、まさみの奴、彼氏と別れたらしいよ」。たまにそういう情報が入ってくる。「彼氏と別れた情報」または「女子の失恋情報」ってやつだ。しかし、こういう状況ってどうなの? って思うのだ。確かに、今回のまさみは俺の好きな子だった。
しかし、彼氏と別れたからってすぐアタックしていいのだろうか。そのあたりで悩むのだ。「今はそういうこと考えられない」。まだ彼氏のことが好きだったら、そういう答えになるだろう。「そんな次のことなんて考えられないよ」なんて言われるのがオチな気がするんだ。
「またすぐ彼氏を作ったら軽い女だって思われる」なんて不安もあるんじゃないだろうか。この「失恋したての女子の攻め方」というのは本当に難しい問題だ。
「ちょっとどんな様子か本人に聞いてみろよ」とアドバイスをしてくれた奴もいる。しかし、それもどうなの? って俺は思う。「あ、こいつ、私が失恋をしたことを知って電話してきたんだな」って思われるんだろうな。こっちの思惑が見え見えで恥ずかしいのだ。ある恋愛のスペシャリストはこう言っていた。「好きだった彼女が別れた、と知った時点でもう遅い」彼はこう言いたいのだろう。
「別れそうだ、というときに行動をしないと自然じゃない」これは正論だ。しかし、好きだった女の子をいつも監視できるほど、暇でもないしどん欲でもない。俺はとりあえず、まさみに電話してみた。「急にどうしたの?」俺は率直に話した。それが一番だろう。「いや、彼氏と別れたって話を聞いたからさ」「あ、うん。まぁね」「どう? 今度気分転換に飲みにでも行かない?」「うん、ありがとう」「いつが空いてる?」「うーん、もう少し気持ちが落ち着いてからでいいかな?」「あ、そうだよな。急かしてごめんな」収穫ゼロの電話。そして、一週間後に俺は驚愕する。まさみに新しい彼氏ができていたのだ。きっと、彼はまさみが元カレと別れそうだってときから状況を知ってたんだろうな。恋愛も情報戦の時代だ。
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